2012年11月23日金曜日

「真珠の耳飾りの少女」を見てきました!

神戸市立博物館で開催中の「マウリッツハイス美術館展」へ行ってきました。
ヤーコプ・ファン・ライスダール 「漂白場のあるハールレムの風景」
レンブラントの工房による模写 「首あてをつけたレンブラントの自画像」
ヨハネス・フェルメール 「ディアナとニンフたち」
ヨハネス・フェルメール 「真珠の耳飾りの少女」
と傑作揃いでした。

「真珠の耳飾りの少女」はやはり人気で、ベルリン国立美術館展の「真珠の首飾りの少女」が常時30人位が絵の前にいたのに対し、 こちらは常時150人位がいました。(「ディアナとニンフたち」は常時20-30人位がいました。)
午前と午後に計2回入館したのですが、チケットのナンバーが4時間弱で843人分進んでいたので人気の高さが窺えます。
その為、一室にこの絵一枚だけ飾られている特別な状態で、左側は歩きながら最前列で観るコース、右側は2列目以降の距離から観るコースとなっており、 左側は10分程度行列を待って、最も近い距離から10秒程度観る事が出来ます。(立ち止まるとスタッフに注意されます。)

結局、4回程左の列に並んだ上、立ち止まれる右側の最短距離でじっくりと鑑賞しました。
ただ、元々小さい絵な上に、絵画保護の為の薄暗い照明とこの距離の為、絵から得られる情報は多くはありませんでした。
再度この絵を観る機会があれば、双眼鏡を持って行くべきだと思いました。

図録はもちろん、6,3000円もする会場外で展示即売されていた複製画でさえ、背景の黒がただの黒だったのに対し、 本物は経年劣化前の緑や茶褐色が見えました。背景に塗られているはずのインディゴブルーは分かりませんでした。
ターバンのウルトラマリンブルーは、想像より彩度が控えめな上品な色合いでした。
肌は白く、輪郭線の曖昧な「首飾り」に比べて、くっきりと精細に描かれていたのが印象的でした。
どんな絵にも言える事でしょうが、図録とは受ける印象が全く違いました。

「真珠の首飾りの少女」は手の届く距離で、ポワンティエの描き方まで観る事が出来、 あまりの美しさにクラクラするほど感動したので、これには敵いませんでした。
来年はアメリカで巡回展示され、2014年半ばにはオランダに里帰りしてしまうので、 日本にある内に絵が見られて嬉しいです。
これでフェルメールの全37作品の内、3作品を見られた事になります。

展示状況の比較

真珠の耳飾りの少女 真珠の首飾りの少女
最短距離 右:2m10cm(神戸市立博物館規定)
左:1m40cm(マウリッツハイス美術館の貸出規定なので東京会場でも同じ)
60cm
閲覧人数 150人 30人
展示状態 額縁の中に入った上で防弾・無反射のガラスケースに入っている。(温度・湿度管理の目的)
照明:150ルクス
額縁は前面が2重ガラス、裏も温度・湿度の影響を受けない密封空間。
60cm幅の台と鉄の手すり。
温度:22℃
湿度:50-55%
写真(左上より)
・真珠の耳飾りの少女(Girl with a Pearl Earring)
 1665年頃・油彩、カンヴァス・44.5×39cm・マウリッツハイス美術館
・ディアナとニンフたち(Diana and her Nymphs)
 1653-1654年頃・油彩、カンヴァス・97.8×104.6cm・マウリッツハイス美術館
・漂白場のあるハールレムの風景(View of Haarlem with Bleaching Grounds)
 1670-1675年頃・油彩、カンヴァス・55.5×62cm・マウリッツハイス美術館
・首あてをつけたレンブラントの自画像(Portrait of Rembrandt(1606-1669) with a Gorget)
 1629年頃以降・油彩、板・37.9×28.9cm・マウリッツハイス美術館
・神戸市立博物館正面の壁に飾られた「真珠の耳飾りの少女」

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